お林展望公園

お林展望公園とは?
お林展望公園とは、ケープ真鶴と同様、かつて小田急グループの観光テーマパークであった「真鶴サボテンランド」の跡地を整備して無料開放されている湯河原町営の公園です。広い敷地内には芝生広場や展望台などがあり、管理棟には軽食がとれる喫茶スペースのほか、中川一政氏のアトリエを再現したスペースもあります。
かつての真鶴サボテンランドは1963年に開園し、全盛期は年間30万人の来客がありましたが、しだいに入場者数が減少傾向に転じ、2004年1月5日に閉園、約1年後の2005年4月23日に真鶴町営の「お林展望公園」としてリニューアルオープンしました。箱根一帯を完全に開発し尽くした小田急グループも、ここ真鶴半島では思うように収益を上げられなかったということでしょうか。
約3万点あったとされるサボテン類は閉園前、来場者に売却するなどでほとんどが処分されたようですが、柱サボテン、リュウゼツラン、ヤシなど移動できなかった数種の植物がそのまま植えられています。普通の公共公園にもかかわらず、ちょっと趣の違った雰囲気をもっているのには、そういった経緯があります。
テーマパーク当時は800円の入場料だった有料施設ですが、町営に変わってからは無料で利用できます。もちろん、当時の売りであったサボテンなどはすでにありませんが、それでも真鶴半島でも大変見晴らしの良いポイントであること、またぜいたくに整備されたゆとりある園内配置のおかげで、無料としては十分過ぎるほどの魅力を備えています。最近では2009年11月14日に西部警察の石原プロモーションから寄贈された消防車も展示されています。TV番組で放送されたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
特に、近くにある湯河原町営中川一政美術館では、お金を払わなければ中に入ることはできませんが、ここお林展望公園の管理棟2階には、中川一政氏のアトリエを再現したスペースが無料で開放されています。正直、これだけで十分に雰囲気を味わえるという方も多いようです。(もちろん、さらに作品に興味を持った方は、ぜひすぐ近くの有料美術館をご利用下さい)
また、これは季節限定の魅力となりますが、春には園内に植えられている桜も大変きれいに見頃を迎えます。相模湾を臨む海のブルーとのコントラストも映え、普通の花見とはまた違った美しさがあります。
そして何よりも魅力的なのが、都会の花見のような狭い場所にぎゅうぎゅうになって見るような窮屈さが全く無く、のびのびとしたスペースで開放的な花見が楽しめる点です。あまり大きな声ではおすすめしたくない、優れた花見スポットです。
【ちょっと耳より情報】お林展望公園 |
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さらに、荒井城址公園では夕方から夜にかけて見事なしだれ桜が、幻想的なライティングで夜桜として開催されます。真鶴半島の先にあるこのお林展望公園から見れば、荒井城址公園はまさに帰り道。昼間は開放的なお林展望公園でお花見、夜は荒井城址公園のしだれ桜で夜桜、と贅沢な花見のハシゴというプランも実現可能です。 |
お林展望公園へのアクセス方法
バスでお越しの方は、JR真鶴駅から箱根登山バス「三ツ石・ケープ真鶴行き」にて「中川一政美術館」下車すぐ。車の場合は真鶴半島をぐるっと一周する県道739号(真鶴半島公園線)を利用して、真鶴半島の先端部、県道沿いの町立中川一政美術館の隣になります。 駐車場は約40台収容のスペースがあります。通常駐車料金は無料になります。
お林展望公園 詳細情報
- 利用時間:08:30-17:00
- 利用料金:無料
- トイレ:あり(軽食コーナーも管理棟内に併設)
- 駐車場:40台収容の無料駐車場有
- お問い合わせ先:お林展望公園(TEL.0465-68-5501)
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